2008年2月1日発行

病気は自己責任?
メタボ健診で数兆円のビジネスチャンス!?

市議 工藤啓子

 「医療費の抑制」を名目に、この4月から、「特定健診」(いわゆるメタボ健診)「特定保健指導」の導入が義務づけられた。これまで市が行っていた「基本健康診査」に代わって、40歳以上74歳までの市民に半ば強制的に受診が勧められる。実施主体は国保・社保・共済など。



メタボって何?

 

 

 メタボ健診の目的は、メタボリックシンドロームまたは予備軍の市民を発見し、生活習慣を改善させる保健指導を行い、生活習慣病を起因とする3大疾患(心臓病・脳卒中・ガン)を減らすことだといわれる。しかし、この健診にはとんでもない問題がある。

 メタボ健診は何をするの?

 まず、おへそまわりの測定。男性85p、女性90p以上でグループ分け、次に血糖値、脂質値、血圧、喫煙歴でリスク分け、積極的支援、動機付け支援、情報提供レベルに区分。しかし、これらの判定基準は全く医学的根拠がない、「製薬会社と医療機関が新しい病気を作り出して、病気でない人まで病気にしてしまう」という議論すらある。

 メタボ保健指導は何をするの?

  レベル区分ごとに、指導内容が異なる。メタボやその予備軍と判定されると、食事、運動指導を最高6カ月にわたり受けることになる。病気でもないのに薬が処方される。
 しかも、健診受診率や保健指導達成率によって、保険料に跳ね返る仕組みとなっている。佐倉市の基本健診率は30%を切っている。これを50%以上にまで上げるのは至難の業だろう。

 結局、税金や保険料に跳ね返る!?

 今まで税で賄っていた健診費用が、各医療保険から支出されることになり、保険料はさらに上がっていく見通しだ。受診者個人にも自己負担がかかる。ただし、保険者の財政状況によって自己負担額が異なるため、受診率にも大きく影響してくる。健診や指導実績にペナルティもあり、各保険財政に格差が持ち込まれる。佐倉市も12月議会で予算に組み入れた。一般会計と特別会計の総額で 約1億3千万円にも上る。

 メタボ市場が新たな利権に?

 厚労省がはじき出したメタボ症候群の推定数は2千万人!!(受診者の約35%)。この数値に「業界発展のチャンス」とばかり、健康食品・健康機器・フィットネス産業が動き出した。
 旗振りは、経団連のヘルスケア産業部会だ。しかも、経済産業省が支援モデル事業を07年度に提案。千葉県も率先してモデル事業を行い、佐倉市はいち早く手を挙げた。07年度予算約1千万円で、某スポーツクラブに保健指導の委託をしている。市長もモデルの一人だそうだ。
 医学的根拠もないのに莫大な税金が使われ、メタボ対策を新たな市場とする巨大ビジネスが暗躍している。メタボを克服できないから病気になったと自己責任を押しつけられ、個人の医療データが民間業者へ流れていく。メリットは何もない!! これ以上の無駄な税金投入や保険料値上げはご免だ。

 
 諸悪の根元は、06年医療制度改革関連法!!

 日本の医療制度、国民皆保険制度を根底から揺るがす法律が2年前に成立した。
 メタボ健診だけではない。現代の姥捨て山とさえ言われる75歳以上の「後期高齢者医療制度」、お金のある人しか高度医療が受けられなくなる「混合治療の解禁」や介護難民を生み出す「介護療養病床の全面廃止」、年金生活者をさらに苦しめる病院窓口の倍額負担もすべて規制緩和、市場原理を医療現場に持ち込んだ06年の医療制度改革関連法によって決められたことだ。
 私たちの健康や暮らしを守るために、地域から職場からそして地方議会から、この「医療制度改革関連法」を廃止する声を上げていかなければならない。

ガン検診はどうなるの?

新事務所で新事務所で


教育・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福祉

43年ぶりに復活 全国一斉学力テスト
いったい誰のためのテスト?

市議 入江あき子

  昨年4月24日、国は大手受験産業2社に77億円の委託費を払い、小学6年生と中学3年生を対象に「全国学力・学習状況調査」(以下、全国一斉学力テスト)を行いました。43年前に中止に追い込まれたテストが、今なぜ復活したのでしょうか?



 4月のテスト結果  今頃返されても…

 テスト実施前には子どもの家庭状況を含む個人情報が民間業者に渡る問題が明らかになり、市民ネットワークでも市教育委員会に対応を求めてきました。その後、国が調査結果を公表したのは10月末、児童生徒に結果が返されたのは2学期末でした。市教育委員会は文部科学省からの通知に従って、各学校にテスト結果の分析や検証をさせ、指導改善に結びつけるよう求めました。進路指導も大詰めのこの時期、ただでさえ忙しい学校現場に、更なる負担を強いています。
 そもそも4月末のテスト結果をこの時期に分析することに、
どれだけの意味があるのでしょうか。子どもたちからも「定期テストの他に、市や県の学力テストもあるのに、また!!」という声が。いったい誰のためのテストだったのでしょうか。

 唯一、不参加の犬山市

 全国一斉学力テストに公立学校で唯一不参加を表明したのが、愛知県犬山市教育委員会です。国の進める「競争と序列化」の教育改革に異議を唱え、「学びあいを大切にする学校づくり」を進めています。十数年前から「学力向上」のための地道な教育実践を積み重ね、着実に成果が現れています。
 昨秋、同市を視察で訪れ、「習熟度別ではない少人数指導や少人数学級を実現するために、年間1億5千万円の市税を使って常勤8人、非常勤55人の教員を雇用している」「犬山では、親の経済格差が子どもの学力格差に直結していない」等々、興味深いお話を伺いました。

 国の言う通りにすれば、学校は良くなるの?

 国は、今回の全国一斉学力テストを使って地方の教育行政に積極的に介入し、テスト結果の公表、学区の自由化、学校選択制、学校間の競争をあおる教育バウチャー制度の流れを作り出そうとしています。
 しかし、義務教育の役割は、学校内や学校間に格差を生み出すことではなく、すべての子どもに学びを保障することです。そのための教育環境を整えることが何よりも重要です。今後も今回のテストの問題点を調査し、国にテストの中止を求め、市教育委員会に対しても不参加を求める活動を続けていきます。

犬山市参加しません
犬山市教育委員会発行の『全国学力テスト、参加しません。』


福祉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教育

ちょっと良くなった市の福祉予算

市議 五十嵐智美


毎年、福祉予算が削られていく中、ほんの一部、見直しが行われました。

  • 妊産婦健康診査受診料の無料化2回分から5回分へ拡大

  • 敬老祝金(中止予定が継続に)
    80歳・88歳・99歳・100歳以上の高齢者へ

  • 母子家庭児童入学・就職祝金 (中止予定が継続に)
    小・中・高校入学時、中学卒業後の
    就職時に母子家庭及び養育者へ

  • 乳幼児医療費助成制度
    4歳未満から就学前まで拡大

  • 要介護認定者の税額控除の拡大
    要介護認定者が申請すれば、所得税や住民税で障害者控除を受けることが可能に

福祉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教育

「さくら風の村」オープン 医療・介護を総合的に支援


 佐倉市の高齢者(65歳以上)は約33500人。その内、10・6%が介護保険を利用し、その8割弱が在宅で介護サービスを受けています。
 介護保険の利用者はほとんどの場合、介護のきっかけとなった病気を抱えています。そして、病気→回復→身体機能の低下を繰り返し、終末期に向かっていくことが多いのです。介護サービスだけでは、安心して在宅で暮らすことはできません。ケアマネージャーとかかりつけ医等が連携をとり、情報を共有し、利用者の状態の変化に応じたケアプランを作成し、少しでも長く在宅生活を送れるようにすることが望まれます。しかし、多忙を極める医師への連絡を躊躇するケアマネージャーが多いと聞いています。
 一昨年、在宅介護の不安を解消するため、24時間体制で往診や訪問看護を行う在宅療養支援診療所の設置が制度化されました。しかし、現状では医療的ケアの必要な人を支えるサービスは不足しています。
 こうした状況を踏まえ、昨年11月、佐倉市山崎に、「さくら風の村」がオープンしました。在宅療養支援診療所・訪問看護ステーションでの医療サービスと、介護サービスを連携して行っています。運営は社会福祉法人生活クラブ。8年前にも、特別養護老人ホーム「風の村」(八街市)を設立し、全国に全室個室ユニットケアが広がるきっかけを作りました。
 「さくら風の村」はまだ始まったばかりですが、在宅介護に今まで不足していた医療と介護の連携という風を吹き込み、広めてほしいと思います。

堀江啓子(福祉部会)


環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公共事業

農薬被害と化学物質過敏症

市議 伊藤とし子




 農薬の空中散布後、呼吸困難になり入院したAさんの話を聞きました。この体験談から、農薬、化学物質による健康被害について、12月議会で質問しました。


 毎年7月、無人ヘリコプターで高濃度の農薬が水田に散布されます。2週間経っても空気中濃度は半分にも減っていません。Aさんの症状が出たのは空中散布4日後でした。初めは体調の悪さも花粉症?自律神経失調症?と思っていました。大学病院でも原因はわからず、退院後に北里研究所病院の検査を受け、農薬によるものと判断したそうです。
 その後Aさんは、気温が上昇すると農薬が空気中に拡散するので、空中散布後は、夜涼しくなってから帰宅するなど自衛して、入院は繰り返さずに済んでいるそうです。  

 「消毒」も農薬散布

 市の街路樹には、市民ネットワークがずっと言い続けてきた結果、農薬の予防散布はされていません。しかし、住宅地の生垣や庭木には消毒として安易に農薬が散布されています。もしかしたら本人も、散布した農薬で体調が悪くなっているかもしれません。
 昨年1月、国は「住宅地等における農薬使用について」という通知を出しました。農薬散布で周りの住民や子どもなどに健康被害を及ぼさないよう、「定期散布の廃止」「最小限の農薬使用と事前周知」「被害相談があった場合、窓口設置等適切に処置すること」など、細かく書かれています。しかし、周知徹底されておらず、周りの住民とのトラブルにもなっています。

化学物質過敏症
 殺虫剤も農薬
子どもへの影響が心配

  学校での農薬使用は平成14年度と比べて3〜4割減りました。しかし、給食室には春・夏年2回、ねずみやゴキブリ等の駆除が義務付けられ、長期休暇中に薬剤を壁際に塗布しています。給食が始まる前に洗い流すとのことですが、気化した農薬の残留も考えられます。
 保育園では長期休暇がないため、休日に薬剤を散布しています。次の日登園した子どもたちが残留農薬を吸い込み、喘息やアレルギーを悪化させたり、体調を悪くする原因になっていないか心配です。有機リン系農薬はうつや記憶障害、子どもの多動障害、狭心症、心筋梗塞の原因になることも指摘されています
 旭川市や横浜市にならい、佐倉市も農薬や化学物質過敏症の相談窓口を設置するよう求めました。しかし、明確な答えはありませんでした。
 市民ネットワークでは、今後も積極的に取り組んでいきます。


公共事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・環境

八ッ場ダムの工期、さらに5年延長

八ッ場ダム予定地  昨年12月、国は八ッ場ダムの工期を5年延長し、2015年末、完成とした。2016年後半に供用開始となったとしても、この時点では人口もピークを過ぎ、水需要もさらに減り、水余りは明らかだ。
 03年秋に、事業費の大幅増額案が出された時、関係都県から国に対して、「2010年完成を厳守してほしい」と文書が出された。それには「完成が遅れた場合、ダム参加が不要になっていることが想定されるため」と付記されている。
 国は自ら作った建設工事予定表で、2010年の完成は無理とわかっていながら、工期厳守を約束した。さらに、今回の工期延長による事業費についても、「現時点で突発的な状況変化がない限り、増額はない」としている。
 しかし、現地は地質がもろいため、国道など工事をやり直す箇所が多くあり、工事費が嵩んでいる。また、ダム完成後、下流で水力発電を行っている東京電力に対する数百億円にのぼる補償の問題もある。4600億円の総事業費のうち、周辺工事などで来年度中に3243億円が使われる予定だ。ダム本体工事は未着工なのに、あと7年間で、残り1357億円で収まるとは到底考えられない。
 八ッ場ダム計画は、最初の発表から55年が経過している。総事業費は利息を含めて1兆円を超すと言われる。本当に必要なダムであるなら、半世紀以上経って、未だ完成の見通しが立たない事態は考えられないことである。下流都県の住民は、八ッ場ダムがなくても何の不都合もない。
 私たち市民は、この理不尽で無駄な事業を止めるため、一都五県で裁判を起こし、3年になる。千葉県も佐倉市も、国の事業だからと安易に受け入れるのは、無責任すぎる。多大な負担を負うのは市民なのだから、国の偽りを見破り、直ちに不必要な八ッ場ダム事業から撤退すべきである。

八ッ場ダムをストップさせる千葉の会          代表 中村春子

第14回八ッ場ダム裁判
 3月18日(火)10時30分〜
 千葉地裁にて
ぜひ、傍聴においでください。

ブログ
県県GOGOより

ひろみの一番忙しかった日

県議 大野ひろみ

 県議の守備範囲は本来千葉県全域ですが、ほとんどの県議は地元と県庁を往復するだけです。でも、県の問題は佐倉市の問題でもあるはず。私は必要とあらばどこへでも出かけていきます。目が回るほど忙しい一日を、ブログからピックアップしました。

   ブログのアドレス
       http://kengi-blog.cocolog-nifty.com/kengogo/


1月28日

午前10時〜11時半

 さくら・ネットの運営委員会。

午後12時〜1時

 臼井小にて「超人シェフが作る給食会」に招かれ、可愛い1年生と一緒に佐倉の食材を使った超絶美味の給食に舌鼓。うまい!

午後1時半〜3時

 船橋市役所へ。税金の無駄遣い「パトリオットミサイル」が、近々習志野自衛隊基地へ搬入されることに抗議する「議員と市民の会」が記者会見を開いたのだが、到着してみるとすでに終了。そのあとの打ち合わせに合流。

午後4時〜6時

 千葉県庁へ。今度も記者会見。
富津市田倉に建設予定の安定型産廃処分場に反対する住民訴訟に、本日東京高裁の判決が下り、地裁に続いての住民勝訴。万歳!
 シートも敷かない素掘りで、ガラスやコンクリートなど汚染を出さない5品目を埋めるのが安定型処分場。しかし、田倉の美しい谷津に埋められたのは、有害な産廃とごちゃまぜのゴミだった。「分別は事実上困難であり、住民の飲み水が汚染される」というのが判決の理由である。
 残土・産廃ネットワークの仲間たちが、勝訴に顔を紅潮させている。でも、県の対応は極めて鈍い。闘いはまだまだ続く。


































午後6時半〜8時

 JR津田沼駅でビラ配りをするため、京葉道路を車で走っていたら、携帯に連絡が入り、もっと先だと思っていたパトリオットミサイルが、「今夜遅く習志野基地に搬入される」という。基地前に夜8時集合というので、慌てて帰宅。
 ヤッケ、帽子、マフラー、カイロ、スキー手袋と、完全武装で現地へ。

午後9時〜明け方4時

 深夜にもかかわらず、80人の市民が集まって自衛隊前で抗議集会。しかし、機動隊の圧倒的で暴力的な力によって、私たちは蹴散らされ、午前3時半、パトリオットの一部がついに搬入された。
 午前4時半帰宅。5時半就寝。
午前8時に起きて、10時半には佐倉西高校の30周年記念式典へ。

 読んでいるだけで目がグルグルすることでしょう。もちろん、この日は特別忙しい日でした。
 でも、山砂採取のメッカ君津を視察して夜は船橋の学習会に出たり、群馬県の八ッ場ダムを見た翌日は、木更津の地域医療シンポジウムに出たりと、一日何十キロも走り回る毎日です。 これからも、丈夫な体に感謝しつつ活動を続けます。また、ブログを見てくださいね。





新事務所に移転しました

さくら・市民ネットワーク代表    道端園枝

新事務所入口
新事務所入口

新事務所

  寒さの中にあっても、日に日に昼間の時間が長くなり、沈丁花の香る春はもうすぐそこです。
 昨年末、臼井の事務所の引っ越しをしました。同時に京成佐倉の市民交流スペース「ほっとねっと」を閉めることになりましたが、「ママ・パパおしゃべりTIME」は場所を市立美術館に移して開催しています。お世話になった皆様、ありがとうございました。
 新事務所は、三部屋になりました。印刷機やコピー機もどうぞご利用ください。また、DVDやビデオも観られます。お好きなものを持ち寄って、上映会をしませんか。会合や打ち合わせに使っていただくのはもちろんですが、「老若男女のしゃべり場」としてどうぞお気軽にお立ち寄りください。印刷室

●新事務所住所     王子台3―2―8 マキビルU 1階



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