佐倉と酒々井 合併の第2ステージが始まった!!
県議 大野ひろみ
2004年4月、唐突に起きた佐倉市と酒々井町の合併話は、翌年3月の酒々井町の住民投票で反対が6割を占め破談。同時に平成の大合併の第1ステージは幕を閉じました。ところがわずか1年8カ月後の昨年11月、県は市町村合併の第2ステージのメニューとして、佐倉市と酒々井町の組合わせを再び発表したのです。
何のための住民投票だったの?
第1ステージでは、印西市・印旛村・本埜村との合併の是非を問う住民投票を実施した白井市でも、7割近くの住民が反対して合併が流れましたが、これも第2ステージで、県は全く同じ組合わせを発表しています。
しかも、「地域をどのようにするのかは、住民自らが考え、決定する」と謳っているにもかかわらず、第1ステージでの住民投票の結果にはほとんど触れていません。
抜かずの刀? 知事の勧告権
第2ステージでは、知事が合併協議を推進できる「勧告権」が新しく入りました。強制力はなく、みだりに使うものではないとされていますが、「抜かずの刀」のように、腰に差しているだけで威圧的。一旦抜けば絶対的なものになってしまいます。
住民が意思を直接表す住民投票は無視して、推進側の知事の権限だけを強めるとは、住民不在の県政としか思えません。
酒々井町の大バクチ
佐倉市と酒々井町の合併話再燃の裏には、酒々井インターチェンジと巨大アウトレットモール(複合型ショッピングセンター)の構想があります。
酒々井町が無名の外資系企業からもちかけられたアウトレット計画は、総事業費が五百数十億円。町の負担は、下水設備や取付け道路など、年間予算の半分に匹敵する約25億円に上ります。町は年7億円の税収をあてこんでいますが、アウトレットがこければ町は大ヤケド。第二の夕張市になる可能性すらあります。
危険な3点セット
第2ステージでの合併推進債という目先の特典(実は借金)や、佐倉市の財政をあてにしているとしか思えないこの合併話。佐倉市民としてはうかつに乗るわけにはいきません。
しかも、年間2000万人というディズニーランド並みの入場者見込みや企業の実態など、アウトレットには不安要素だらけです。また、この過大な集客見込みに基づいて作られるのが酒々井インターチェンジ。私企業のために、税金を数十億円も使って公共事業をするわけです。
インター完成予定と、新合併特例法の期限は奇しくも2010年3月末。今後も、「アウトレット・酒々井インター・合併」の3点セットから目が離せません。
合併話が再燃する!?
04年4月に突然浮上した合併問題。なぜ何のための合併か、不明朗なまま法定合併協議会が立ち上がり、合併ありきの議論が始まった。協議会委員としての私のスタンスは「合併の目的は何か。合併によって何がメリットになるのか。住民にわかりやすく公開し、最後の決定は住民自身が行えるように議論を尽くそう」ということだった。ところが出て来る資料のどれをとっても、合併により両自治体に何のメリットもなく、逆に新たな電算システムの構築等にお金がかかり、合併特例債という“お得な”借金をして都市基盤整備費に充てましょうとの話ばかり。結果的に酒々井町の住民投票で、平成の第1ステージの合併はなくなった。しかし昨年末、再び県は佐倉・酒々井間の合併案を提示してきた。その裏に、時代錯誤もはなはだしい巨大開発との関係が見え隠れしている。
市議 工藤啓子 |
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