2006年10月27日発行

9月県議会報告

質問しました!
  おかしなインターチェンジ新設

県議 大野ひろみ

 年に一度の議会質問。質問したいことは山ほどあるのに、持ち時間はたったの30分。今回一番力を入れたのが、仮称酒々井インターチェンジ。千葉県の土木行政の問題点が浮き彫りになりました。

酒々井インターチェンジとは

 

 東関東自動車道の佐倉・富里間、富里インターからわずか2.5キロの地点に県が計画している新インター。予定地点のすぐ南に72haもの広大な土地があり、20年前から都市整備公団(現都市再生機構)
による開発計画と、酒々井インター設置はセットで進められてきましたが、バブルがはじけて頓挫。その後は休眠状態でした。ところが4年前、外資系企業がアウトレット進出を表明した途端、インター設置計画が再浮上。2010年3月完成をめざして進んでいます。

アウトレットに合わせた変更

 国は04年、インターの施行命令を出しました。入り口は向かって左側で、安価な平面式です。ところが昨年、突然入り口が正反対の右側になり、様式も高価なトランペット型に急変。(図1)
 県の説明によると、開発を行う都市再生機構と酒々井町の強い要望があったとのこと。アウトレットができると、一日車14500台、年間2000万人の入場者が来るから、それに合わせて変更したというのです。

(図1)
【 06年全国の商業施設入場者数 】
東京ディズニーランド 2,500万人
大阪ユニバーサルスタジオジャパン 810万人
御殿場アウトレット 800万人
軽井沢アウトレット 750万人
長柄アウトレット(千葉県) 200万人
酒々井アウトレット 2,000万人
(入場予定者数)

 ディズニーランド並みの入場者が、果たして酒々井にやって来るでしょうか?

あまりに無責任な県の姿勢

 新インター設置の総事業費は約67億円。設計変更で20億円増額(都市機構負担)しました。県負担は約15億円のみとのことですが、残りの大半も結局は税金です。しかも2010年の完成がアウトレット進出の条件なのに、用地買収もこれから。完成期日は大幅に遅れる見通しです。
  「立派なインターができたけれど、お目当てのアウトレットは来ず」では無用の長物を作ってしまうことになります。
 以上を指摘しても、県の答弁は不明瞭。土木事業はいったん走り出すとなかなか止められませんが、今後も追及していきます。

障害者の差別をなくす条例成立

 今年2月、自民党の強固な反対で成立を阻止され、その後大幅に修正され、9月議会に再上程。私はこの間、ずっと条例の理念に賛成する発言をしてきました。最終日、大勢の障がい当事者が傍聴する中、全会派賛成で可決しましたが、退席した議員が6人(自民4人、民主2人)。 紆余曲折を経て、ようやく違いを認め合う社会へと、一歩踏み出すことができました。


議会を傍聴して

変わらなくっちゃ、市議会

さくら・市民ネットワーク代表 五十嵐ともみ

 今、佐倉市では、本議会は申し込むだけで傍聴できます。委員会は申し込みの時に、議事の妨害となるような行為、発言に対する批評や拍手の禁止などの注意書きを手渡されます。そして、委員長の許可を受けて、ようやく傍聴席にたどりつきます。
 本議会を傍聴した時に、傍聴は初めてという若い男性が「議会っていつもこんなにガヤガヤうるさいんですか?」「議長はどうして注意しないんでしょう」と驚いたようすで話していました。

傍聴者に、なぜ警察が…

 今回の総務常任委員会では、以前から注目していた、これからの市民と行政のあり方に関わる「市民協働条例」の審議を傍聴しました。その委員会中に、傍聴者の一人が警察によって排除されようとした前代未聞の一件があったのです。傍聴者の待遇改善を委員長に要望し、さらに、休憩中に発言をしたということで退室を命じられたのですが、それを拒否したからとの理由でした。しかし暴力行為に及んでもいないのに、安易に警察を呼ぶということがあってよいのでしょうか。また、6月議会では、建設常任委員会で下志津・畔田の件を含む採決の時に、傍聴者全員を退室させて非公開にし、各委員の採決の場を傍聴できませんでした。

みんなで議会の傍聴を

 情報の公開と共有は市民参加の基本であり、議会も例外ではないと思います。このような現状を変えていくにはたくさんの市民の目が何より効果があります。ぜひ、傍聴に行きましょう。


議会に新たな方向性を!

市議 工藤啓子

 地方分権の時代になりました。議会には行政の監視役から、市の地域ビジョンをつくり、行政に負けないくらいの政策立案能力を持つことが求められています。そのために、徹底した情報公開と市民参加を進めることが大切です。

佐倉市議会の状況は

 佐倉市には総務・文教福祉・経済環境・建設という四つの常任委員会があります。
 議員は、必ずどこかの委員会に所属します。しかし、担当委員会のことだけわかっていれば良いというのでは、市政の全体がつかめません。さらに議案の賛否にあたっての判断材料も不十分です。そこで、各常任委員会は、原則として一日一委員会にすることを申し合わせています。ところが、9月議会では委員長の都合により、一日に三つの常任委員会が開催され、結果として傍聴できない委員会が出てきました。
 さらに、総務常任委員会では、傍聴者を閉め出すため、警察を呼ぶという事態が起こりました。なんと閉鎖的で権威主義的な発想でしょう!

市民に開かれ、政策提案できる議会に

 議会の役割は市民の意思を代表し、その声を行政に反映することです。市民の中には専門的知識のある方も多く、行政課題を一緒に議論する場が議会にあれば、議員の資質も向上します。
 全国には、徹底した情報公開で議会改革をし「議会基本条例」を策定した北海道の栗山町議会、昭和29年から、一問一答式で市民にわかりやすい議会運営をしてきた愛知県一宮市議会などの事例があります。これら先進的な取り組みに学びながら、より市民に開かれた議会、活発な議論ができる議会をめざし、努力していきたいと思います。



耕さない田んぼで稲刈り 子どもの街 「ミニさくら」で 10/13 八ッ場ダム裁判の後でのチラシ配り


街づくりアンケートから見た佐倉の市政は・・・

 さくら・市民ネットワークは、身近な生活から起こる問題や当事者の声を行政に反映させるために議員を送り出し、また、市民ネットワーク通信や議会通信、学習会などを通して、市民の方々に市政・県政についてお知らせしてきました。
 今回、佐倉市の具体的な課題を知り、これからの市民ネットワークの活動や政策に生かしていきたいと、アンケートを実施し、679人の方から回答をいただきました。ご協力、ありがとうございました。


Q1

佐倉市の財政がきびしい中、行政のサービスが低下していると感じることはありますか?(複数回答可)
@教育 A子育て支援 B高齢者福祉 C障がい者福祉 D公共施設
E感じていない 
Fその他
 ・住民検診の有料化
 ・花火大会の中止
 ・駐輪場の管理
 ・公園管理

その他アンケートコメントから


Q2

家庭ごみの有料化が検討されていますが、それについて、どう思いますか?(指定ゴミ袋代金に、処理費用は含まれていません)
@(賛成)・有料化しても良いが、不法投棄が心配、ある一定量は無料とか。                            (40代・女)
     ・有料化しなければ、ごみは減らない。(40代・女)
A(反対)・ごみ減量への意識づけが必要だと思うが、大きな負担増は家計      にとって苦しい。(40代・女)
     ・大きなお金を無駄遣いして、市民のゴミ袋代を値上げしないで       ほしい。(30代・女)
B(どちらでもない)
     ・有料化を考える前に、根本的な問題を検討してから。(50代・女)

その他アンケートコメントから


Q3

現在佐倉市の水道水は、地下水が65%、利根川の水が35%です。八ツ場ダムができると、地下水は約2割減らされ、水道料金が大幅に値上げされることを知っていますか?
@知っている A知らない
・大型公共事業の見直しの大切さがわかりました。こうほう「佐倉市の水道」 は読んでおりますが、八ツ場ダムのことは知りませんでした。(70代・女)
・水道使用量が減っている中で無駄な投資をし、料金が上がることは理解で きない。(60代・男)
・これ以上の値上げは、佐倉市に住みたくなくなる。(60代・女)

その他アンケートコメントから


Q4

子育てするにあたって望むサービスは?(複数回答可)
@幼稚園・保育園の充実 A学童保育の充実 B乳幼児医療費の助成
C子どもと親の居場所作り D情報提供 E特になし
Fその他
 ・学校の設備。学校間の格差がひどい!!(30代・女)
 ・企業が「家族に優しい」ものとなること。(60代・女)
 ・児童手当の拡充。(30代・女)
 ・育児にストレスがたまらないよう、子育て中の母親への支援がほしい。(30代・女)

その他アンケートコメントから


Q5

高齢や病気などで日常生活が不自由になった時、どのような手助けが欲しいですか?(複数回答可)
@安否確認の声かけ A話し相手 Bちょっとした買い物 
Cごみ出し D散歩の付き添い E配食サービス
F通院等の移動サービス 
Gその他
 ・家事援助(50代)
 ・家の管理、清掃、保守等(50代・女)
 ・24時間ホットライン(50代・男)
 ・すべてが必要(30代・女)


その他アンケートコメントから


Q6

平成4年に志津霊園問題が発覚して14年目。これまでに約11億円の税金が投入されました。墓地移転による道路開通には、さらに20億円の税金が投入される予定ですが…?
@道路を通してほしい 
・道路開通を切望する。迂回路周辺の住民の迷惑を考えてほしい。
  (70代・男・志津地区)
・お金がかかるが後々のために決断してやったほうが良いと思う。(70代・女)
A中止する
・行政の不正がもともとの原因という事実を風化させないためにも道路は通さない。便利追求のために、これ以上の費用をつぎ込むのには反対。(50代・女・佐倉地区)
・問題解決に、なぜこれだけの時間と費用がかかるのか?先が見えないな ら中止すべき。(30代・男)
Bどちらでもない

その他アンケートコメントから


 
ひとこと

全文
たくさんのご意見ご感想をいただきました

 

アンケートの結果を、今後の政策提案に生かしていきます

♪ 寄せられたご意見より ♪

・市内の貴重な自然を次世代に残すのが私たちの義務。もう開発はいらない。一度
 開発されてしまえば、元に戻すのは大変。(50代・女)
・危険な道路がいっぱい。道路の再点検、再整備が必要。(60代・男)
・介護保険は新制度になり、今までのサービスが使えなくなった。使えなくても、 現に困っている人に対しては相談に乗ったり、何らかの対策を講じるなど、きめ 細かな対応がほしい。介護するほうも倒れそう。(50代・女)
・子どもの遊び場、野球・ドッジボール等のボール遊びの場が欲しい。(70代・女 )
・障害者が月5万円以上稼げる作業所が欲しい。学校の福祉学習の中に精神障害者 の問題を入れてほしい。(50代・女)
・集団検診ぐらい無料でやってほしい。お金のある方は有料の人間ドックが受けら れますが、低所得老人には厳しいものがあります。(60代・女)
・西志津小の過密に危険を感じる。(40代・女)
・公共施設の利用が有料化となったところもあり、困っている。(60代・女)
・図書館のさらなる充実を!(50代・女)

アンケートを終えて

 さくら・市民ネットワークでは、毎年、予算要望・政策提案書を佐倉市に提出しています。また、日々の活動を通して得た情報や皆様の声を、議会質問にも生かしています。議会が終わるごとに地域で議会報告会を開き、タイムリーな情報の共有にも努めています。
 日頃から電話、ファックス、メールなどでも、さまざまな相談や意見が寄せられていますが、これからも皆様と一緒に、佐倉の住みよい街づくりを考え、活動、提案していきたいと思います。




議会改革を進めるために

市民ネットワークは次の3つのルールを決めて活動しています。

  1. 議員のローテーション  
    議員を職業化・特権化させないため、原則2期でバトンタッチ。
  2. 議員報酬は市民活動へ
    議員報酬は市民ネットワークで管理し、学習・調査・市民活動に使います。議員報酬の使い道も公開してい ます。
  3. 選挙は手づくりで  
    カンパとボランティアで。選挙費用はすべて公開しています。

さくら・市民ネットワーク設立20周年
代理人候補が決まりました

*20周年記念の集い
 11月11日(土)18:30〜20:30 臼井公民館 集会室(無料)
 代理人候補者発表
  県議 大野ひろみ(現1期) ユーカリが丘在住
  市議 入江あき子(現1期) 臼井在住
      工藤 啓子(現1期) 佐倉在住
      五十嵐ともみ(新人) 西志津在住 
      伊藤 とし子(新人) 宮ノ台在住


左から工藤啓子、大野ひろみ、伊藤とし子、五十嵐ともみ、入江あき子

*講演会
 おもしろドクター・色平哲郎「地域と医療」を語る 
 講師 色平哲郎さん(長野県南相木村国保直営診療所長)
 12月21日(木)18:00〜20:30 
 佐倉ミレニアムセンターホール
 チケット前売り 500円

主催・問合わせ先 さくら・市民ネットワーク 
    TEL : 043−462−0618

 

 
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